日本古来の植物
麻(大麻:学名カンナビス・サティバ・エル)。アサ科で雌雄異株の双子葉 1年草。
4ヶ月で約3〜4mに達し、茎の直径は数センチになります。日本では麻はふつう大麻をさします。亜麻・苧麻・黄麻・洋麻・マニラ麻などとは、植物的類縁はありません。原産地は中央アジアと考えられていますが、現在では世界各地に分布しています。
麻ははるか遠い昔から、日本各地で生育し、活用されてきました。「縄文土器」の縄文とは麻の紐で作られた模様で、鳥浜遺跡(約
1万年前)からは大麻繊維や種子が発見されています。また、万葉集には麻の歌が55首あります。
「麻」のつく地名が各地に存在することから、麻が日本のいたるところで栽培されてきたことがわかります。
1948年、アメリカ占領軍によって規制されるまでは、日本の主要農産物のひとつとして栽培され、栃木県では米10に対して麻1が作付けされていたこともあります。麻は衣料・食料・灯油・日用品などのさまざまな製品となって、日本人の生活を支えてきたのです。